OM-AF用マウントアダプターの自作の挑戦

OM707/OM101は残念ながらとても短命に終わったカメラだ。詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。

この専用交換レンズ群にはZUIKO(ズイコー)のブランド名が与えられていない。「OLYMPUSレンズ」というのがその正式名称だ。マウントはOMマウントの改良型なのでOMレンズの部類とはなる。そこで本レンズ群をこのサイトでは「OM-AFレンズ」と呼ぶことにしている。

で、その「OM-AFレンズ」は種類も少なく発売期間も短く出荷量も少なく、中古市場ではとても稀少な存在だ。

「OM-AFレンズ」 軍は次の10種がある。(しかない)

  • 24mmF2.8AF
  • 28mmF2.8AF
  • 50mmF1.8AF
  • 50mmF2PF
  • 50mmF2.8AF MACRO
  • 28-85mmF3.5-4.5AF
  • 35-70mmF3.5-4.5AF
  • 35-70mmF3.5-4.5PF
  • 35-105mmF3.5-4.5AF
  • 70-210mmF3.5-4.5AF

ZUIKOブランドではないもののオリンパスのレンズだ。流石に映りは素晴らしいハズ! OLD ZUIKOにはない設計のレンズもあるらしいし、同スペックでも写りが改善されているのもあると聞く。

そう考えるとこの OM-AFレンズを何としてもデジタルで使いたい。縁あって私はこのレンズ群を全て揃えるのに成功した。

そこでマウントアダブターを探す。だが探せど探せど存在しない。レンズそのものが少ないのだ。利用者も少なければマウントメーカも製品にできないだろう。

そこで OM-AFレンズをソニーα.Eマウントへのマウントアタプターをついに自作したので、今回はその制作過程をレポートしよう。

OM-AFレンズってどんなレンズ?

OM-AFレンズはOLD ZUIKOと同じOMマウントを使っている。だが上位互換の設計思想でありOM707/OM101ボディにOLD ZUIKOを装着できるが、OM1桁/2桁ボディにOM-AFレンズは装着できないようになっている。

ちなみに、「OM-AFレンズをOM1桁/2桁ボディにくっつけると外せれなくなる」という書き込みをネット上でよく目にする。これは完全な誤りだ。いわゆる都市伝説の類で、実際に試してみると機構上付けられないようになっている。そりゃそうだ。外れないようになるなんてことをメーカが気づかないわけがない。あまりにOM707/OM101が不評だったためにまことしやかに語られた冗談が今日まで信じられてきたのだろう。ちなみに最近Wikipediaの記載も訂正された。

さて本題のOM-AFレンズについてだけど、大まかにいうと次の特徴がある

  1. 脱着ロックはボディ側
    • OLD ZUIKOではレンズ側にロックがついている
  2. フォーカスリング(ピント調整リング)がない
    • 基本AF(オートフォーカス)かPF(パワーフォーカス)のみしかできない設計になっている。すべてはカメラ側でコントロールする仕組みだ。
    • 35-70mmF3.5-4.5AFや70-210mmF3.5-4.5AFなどのズームレンズではなぜかフードを回すとフォーカスヘリコイドが回わる駆動になっているが、単焦点レンズでは手動でのフォーカス調整は不可能だ。
  3. 絞り調整リングがない
    • これもカメラ側で制御となっている。完全オートを目指したレンズ群で手動ではなにもできない。

マウントアダプターを制作するにあたっては、

  1. 脱着ロックの作成
  2. フォーカスリング(ピントリング)の作成
  3. 絞り調整リングの作成

が必要になるというわけで、この手間とコストを考えたら市場の小ささもありどのマウントメーカもこのマウントアダプターを作ろうとしないわけだ。だが、私はこの課題に挑戦することにしたのだ。

開発方針

当初は、OM707のボディをぶっ壊して、脱着ロックやフォーカス機構と絞り調整機構などの機能をそのまま活かしてマウントアダプター化できないかと考えていた。だが、マクロができるヘリコイドの付いたマウントアダプターをみて、ヘリコイド付きのマウントアダプターならフォーカス調整できることに気づいたんだ。

作り方

簡単に言うと

  • ①OMマウント⇒ライカMマウントのマウントアダプター
  • ②ライカMマウント⇒SonyEマウントのマウントアダプター

この2つのマウントアダプターを組み合わせることにした。

①にレンズ脱着機能と絞り調整ヘリコイドをつける加工をする、②はマクロヘリコイド付きを買えばいいだけだ。これなら小規模の加工開発で可能ではないか。

で、①のマウントアダプターの設計図がこれ。

はは。よくわからないと思うので、詳しく解説しようね。

材料

用意した材料がこちら

OM707をジャンクでいいので入手しよう。ほしいのはマウントリングだ。

PENTAXのDAレンズはボディ側から絞りを調整するようになっている。これに対応したマウントアダプターなら絞りリングがついているのでこのPKマウントをOMマウントに加工すればいい。

これは加工の必要はない。マクロヘリコイドがあるものを入手すること。これによりフォーカス調整を可能にさせる。

作業

早速作業だ。

右がPK→ライカMマウントアダプター。左はジャンクのOM707から取り出したOM-AFマウントだ。これを入れ替える。

PKマウントを取り外す。ところがOM-AFマウントの方が径が一回り大きいため、ガイドの淵が邪魔になるので削り落とす加工が必要だ。

さらにバラして、左のワッカを加工する。
これに使う工具がこれ。


で、こうする。

チュウイーンと思い切って削っちゃえ!

この調子でじゃんじゃんいこう。
で、こんなかんじになる。

まだ粗削りなので、真っ平にするために適当に滑らかなコンクリートを砥石にして擦り付けて削る。

シュリシュリと20分ぐらいがんばって、、、はい完成。

この時、気を付けるのはマウントアダプタ全体の高さを考えて削らないといけない。私はここを適当にやって大失敗。基本的にPKマウントのフレンジバック(マウント面から、フィルムもしくは撮像素子までの距離のこと)とOMマウントのフレンジバックはほぼ等しいので適当に削ってしまった・・これがあとで困ることに・・

で、私はここでねじ用の穴をあけ始めた。レンズの向きの関係でねじ穴の位置が変わるからだ。

この作業は全くの無意味だった。

なぜなら、最終的に接着剤をつかったからだ。強力な接着剤で合成する方がかえって手間がかからない。ただ、やり直しがきかなくなるので要注意!

ひとまずこのリングの加工はおいといて、レンズの脱着ロックの作成をする。

左がPKマウント。凹みがあるがそれと同じように右のOM-AFマウントを加工する。加工にはやはりホビーグラインダーが大活躍。 金属を削るのでダイヤモンド砥石を使おう

絶対削りすぎることになるので、削りすぎたら金属用のエポキシパテが必要。これは後でも使う。

こうして加工したOM-AFマウントをPKマウントがあった場所に接着剤で張り合わせて、レンズ脱着ボタンは完成した。

次いで、絞り調整ダイヤルを作る。

絞りダイヤルはPKマウントでは可動域がとても小さい。約20度ぐらいの回転しかない。OM-AFは40度ある。倍に広げないと。なので削る。

こうして削った削り口は塗装しよう。錆予防は欠かさないほうがいい。写真で使っているのはマジックではなく塗装ペンキをペン状になったもの。

内部にバネを付ける。ブルーガンで接着だ。このばねは、レンズ側の絞りレバーを動かす部品を固定させるために必要なのだ。

レンズ側の絞りレバーの動きに合わせて連動させる部品を考える。

連動する部品を作ったらこんな感じ。連動させるワッカはOM707の部品から調達した。エポキシパテをつかってワッカを固定した。

で、グリス注入も忘れてはならない。絞り調整リングなどの可動域はしっかりつけておこう。接着する領域には絶対つけない。接着できなくなる。

この部品を組み込んで、強力な接着剤で必要部分を組み合わせてOMAF→Mマウントの完成だ。つけすぎないように注意!つけすぎるとはみ出して可動するリングまで固定させてしまう。

M→SomyEマウントと合体して完成

早速使ってみよう!

誤算

ところがだ、大失敗だった。な、なんと無縁遠がでないのだ・・・。

試し撮りしてみた。(自宅の窓から)

中心付近を拡大してみる。無限遠がピンボケなのがおわかりだろうか。

ずばり、アダプタの長さがビミョウに長すぎたのだ。

基本的にPKマウントのフレンジバック(マウント面から、フィルムもしくは撮像素子までの距離のこと)とOMマウントのフレンジバックはほぼ等しいのでざっくり同じ長さでつくってしまった。細かく精密に計測しながら確認しないとだめだ。

そこでデジタル測定可能なノギスを入手した。0.01mm単位での計測が必要なので目測ではまず無理。

まず、普段使っているOM→SonyEマウントアダプターの長さを計測。

27.77mm

続いて、今回作成したOMAF→SonyEマウントアダプターをの長さを計測。

なななんと、28.08mm、、0.31mmも長かったのだ。ガーン。これが原因で無限遠はピンボケだ。

しかも超強力な接着剤をつかったのでこれもさらに仇になった。分解できない!

再加工

苦心の上、なんとか分解できるところを崩して、削ることにした。またコンクリートを砥石替わりにしてスリスリするしかなくなった。

スリスリ、、スリスリ、均等になるようにね。

計測しながらムラにならないように。

スリスリ。

若干はオーバインフになるよう、0.35mm削ることを目指すことにした。削りすぎても別のことで影響が起こるので、計算しながら、、スリスリ。スリスリ。

とにかく適当はダメです。

スリスリ。

仮に組み立てて検査計測。27.71mm。理想の若干のオーバインフ気味でできた!

また元の通り組み立てて、完成だが、想定外の削り作業が発生したため、心配していたことが起きてしまった。絞り調整リングの隙間がなくなり、非常に硬くなってしまったのだ。かたいのでリングを回すとき指が滑りやすい。痛いし。

そこでリングの周りにゴムを付けることにした。せっかくなのでOMレンズと同じ柄のゴムにしよう。

ゴムのおかげでかなり使いやすくなった。

さ、今度こそ完成だ!

レンズの向きも、装着後きちんと上になるように調整して作っている。

レンズの脱着も楽々。

うーん。完璧。ほれぼれ。

作例

では早速、作例をごらんいただきたい。50mm1.8AF 24mm2.8AFの作品。

映りはなかなかいいじゃないか。

OLD ZUIKOにも似たメリハリと発色の良さで逆光にも強い。なかなか気に入った!

ZUIKOブランドを使わず、OLYMPUSレンズとなったことで品質に自信がないのかと疑っていたが、なかなか実力あるレンズだということがわかった。他のレンズも楽しみだ。

OM707/OM101はカメラ機能としては散々たる評価だったのだが、そのレンズの性能はコダワリを捨てずオリンパスらしい素晴らしいい描写を維持していたことがとても嬉しい。デジタルで写してみてみないとわからなかった。

今回のマウントアダプター作りでまた新しい発見があったことがとても嬉しい。

OM707/OM101とOM-AFレンズとは

この「OMマニア」を作るにあたり、当初は「OM707とOM101のいわゆる3桁シリーズについては、OMシリーズとしての矜持を感じられないので、本ホームページでは紹介しない」としてきた。

人の心の遷り変わりは激しいもので、「紹介しない」としてたにもかかわらず、プラカメにも興味がでてきて、OM707/OM101がどんだけ面白いカメラなのか(逆な意味で…)関心がでてきて、、OM101を触っているうちに「あれ?かっこいいなぁ」と思うように・・・。

ということで、今回の記事は、 OM707/OM101 とその OLYMPUSレンズ (OM-AFレンズ)についてその歴史から紹介したい。

αショック

1984年までのAF一眼レフといえばペンタックスME-F 、オリンパスOM-30、ニコンF3AF、ミノルタX-600、チノンCE-5 など、レンズ駆動型のAF一眼が存在してたのだが、専用レンズに電源・モーターを搭載して大きく重く、AF専用レンズのみのAF機能対応であり、合焦速度もとても遅く、とても実用的なものではなかった。

1985年(昭和60年)2月 、 私が高校を卒業する直前だったが、 ミノルタから衝撃的なAF一眼レフカメラが発売された。

「α-7000」 だ。

ミノルタ α-7000は、ボディ内にレンズ駆動用電源やモーターを搭載することでフォーカスの速度や精度もマニュアルフォーカスと遜色ないレベルになり、豊富なAFレンズ群を抱える実質的な世界初のオートフォーカス一眼レフカメラシステムとして発表されたのだ。

ちなみに私も、結婚し子どもができたばかりのころ ミノルタ α-7000 にはとてもお世話になった。いつのまにかミノルタに鞍替えしたのもこのころだ。※結局またOLD OMに戻ってきたのだが。

OM707

α7000 の出現がカメラ業界に与えた影響は大きく「αショック」と呼ばれるようになった。以来各メーカーはAF一眼レフシステムの開発へと全力を傾け、日本光学、京セラなどからα-7000の対抗機が次々登場する。

そのような中、1986年(昭和61年)オリンパスから満を持して発表されたのが「OM707」なのだ。

デザインはα7000によく似たイメージだ。名前も7をつけて、よっぽど意識していることがうかがえる。

ある意味、「メーカーあるある」だが、 開発側には営業側からの強い要請があり、対抗製品の開発を急かれたのだろう。 対抗馬を出すことが目的となった製品開発の結果、品質は二の次となり・・・。

こうして産まれたOM707の評価は決して高くない。とても気になるのは、基本性能の低さだ。このOM707の不満情報は数々のブログなどのコンテンツで紹介されているが、私なりに少しまとめてみる。

  • 露出は完全オートのプログラム露出のみ。
  • マニュアルによる露出設定ができない。
  • 絞り優先AE/シャッター速度優先AEすらできない。
  • OLD ZUIKOレンズを装着するときは強制的に絞り優先AEになる。だが、シャ速の表示も露出オーバーアンダーの表示すらない。
  • 露出補正ができない。(AEロックはある)
  • オートフォーカスをマニュアルフォーカスへの切り替えはパワーフォーカス(PF)で。※レンズにピントリングはなく、スライドボタンによりモーターで焦点を調整する仕組み
  • パワーフォーカス(PF) はスライドボタン操作。使いにくいのなんの。シビアなピント合わせは曲芸並みのスキルが求められる。
  • スクリーンが交換できないので、 パワーフォーカス(PF) でのピント合わせは一苦労。
  • 電池ケースの蓋はスライドさせると外れるタイプ。しかもプラスチック製で、強度も弱い。中古市場でもここはかなりの頻度で壊れている。(経年劣化しやすい構造)なので壊れるか無くすか。なくなったらもうこのカメラは使えない。
  • レンズはマニュアルフォーカスリングも絞りリングも脱着レバーも存在しない。ただ、はめるだけで(マニュアルでは)何もできない。
  • 大きさもα7000よりかなりゴッツく大き目。※コンパクトを売りにしてきたオリンパスなのにどうして!?

こうしてOM707は、「発売することのみを目的にした商品は、必ずしも良い商品となりえない」という格言を証明してくれた商品となった。

OM設計者で取締役であった米谷美久氏も「こういうオートフォーカス機は私の趣味ではない」とコメントしていたという。

ただ、グリップ部にポップアップ式のストロボを内蔵したことがとてもユニークだ。グリップを交換式にするという発想が面白い。もしかしたらハイパワーのモータ内蔵グリップ。長時間電池搭載グリップなどグリップ交換によるあたらしい拡張性を考えていたのかもしれない。

他にとりえがないからユニークな発想で勝負したのか。いま思うと、追随しようとするだけのモノマネではなく、アイディアによる独自性を出すことを忘れていないあたりが、さすがオリンパスと感心する。 ただ、残念ながら市場では一眼レフとして評価されなかった。

ただ、OM707に限らず、 当時のα-7000 追随組の製品は皆チャンガラモノだ。

Nikon F-501はオリンパスと同様マウントを共有させて古いレンズも付けられるようにしただけでなくMF機能やマニュアル露出など配慮ある製品だ。けれどもAFは遅いし迷いまくるし。AF性能は α-7000や OM707に遠く及ばなかった。α-7000とOM707の AF性能は 同じような感じ。 もしかしたら同じ ハネウェルの特許をつかっていたからか?

京セラの230AFもペンタプリズム部に着脱式のストロボを装備した OM707にも似た変わり種。壊れやすくAFも実用的でないと不評だった。

そんな中、α-7000は発売と同時に飛ぶように売れ、低迷を続けていた一眼レフカメラ市場を活気づけることに成功。

その後α-9000という上位機種、次世代機の発表(α-7、α-9)まであり、このままミノルタが業界の覇権を握るのかと思われた矢先。。。 

第二のαショックが起きたのだ。。。

ハネウェル特許訴訟事件

1987年(昭和62年)4月、米国のハネウェル社が突然α-7000の自動焦点機構が自社の特許を侵害していると主張して、ミノルタに裁判を起こした。

オリンパスとしては戦々恐々だったのではないか。だって、OM707も同じ ハネウェルの特許を利用してたんだもん。

α-7000は売れているから訴えられた。 OM707 は売れてなかったからすぐには訴えられなかった?のだろうか。売れている商品はたたかれる。覇者の宿命だが、オリンパスとしては「次は我が身」と考えていたのではないか。

結局1992年3月にミノルタがハネウェル社に約165億円の和解金を支払って裁判は終わった。和解金以外にも損害賠償やαの販売価格の10%の使用料を払い続けたらしい。その後ミノルタ社は衰退しついには 2003年8月にコニカと経営統合し、コニカミノルタとなってミノルタの名は消滅することになる。。

OM101

ハネウェル社が裁判を起こした翌年の1988年2月、OM707の後継機としてOM101が発表された。α-7000の後に出たのがα-9000なのだから対抗してOM909としてもよさそうなものだが、いきなり101にリセットした感じになった。

それというのも、 OM101はパワーフォーカス(PF)機でありオートフォーカス機ではないのだ。同時発売のレンズもPF専用レンズとしてオートフォーカス機構が取り除かれた。

すなわちOM707は最初で最後のフイルムカメラ・レンズ交換式AF一眼レフとなった。 つまり撤退したのだ。

裁判がはじまったころのオリンパスはミノルタが負けることが既にわかっていたのだろう。負けるとわかっていたから。自主的に身を引いたのだ。ただ、結局オリンパスも ハネウェル社から訴えられ42.3億円支払ったらしい。

(言い方は悪いがハネウェルにボラれたんだよね。) 

OM707は発売を急ぐあまりに実に品質を無視した中途半端な製品になってしまった。そこで次作機にはかなり反省点を盛り込んで設計と開発を大いに見直し力作をめざしたのだろう。その証拠にOM101はそのデザインも内容も完成度がとても高いカメラだ。

ところが開発中にハネウェル社の訴訟問題がありAFから撤退することになった。さらに設計も見直したのだろうし、開発チームはかなりの苦悩と議論をへて パワーフォーカス(PF)機 として発売することになったのだ。

かつてOM10がマニュアルアダプタというマニュアルを拡張オプションするという商品で市場を驚かせた。じつはこのOM101はOM10同様にマニュアルアダプタがオプションで存在する。ちょっと幅が大きくなってコンパクトなOMとは言えなくなるのが難点だが、マニュアルが使えるようになるのはありがたい。

左が マニュアルアダプタ未装着、右が マニュアルアダプタ 装着の状態だ。

こうしてまたオリンパスらしいユニークなコンセプトのカメラの誕生となったわけだ。そこが面白いところ。

実はOM101の内部には、なぞの空間がある。ここには本来AF機能の基盤を設けていた場所だ。発売後もマイナーチェンジでAF付として発売する可能性も考慮して空間を残したのだろう。裁判でミノルタが逆転勝訴した場合の処置だ。

結局、ミノルタは負けた。OM101も売れなかった。デザインはかっこいいし、パワーフォーカス機としての操作はとても快調で心地よかったのでとても残念だが、その時代の市場は本格的なオートフォーカスカメラシステムを求めたのだ。そのニーズに答えることに成功し業界の覇者として君臨したのが結局のところ後出しジャンケンのキヤノンのEOSシステムだった。。。。

オリンパスはOM707/OM101ともに大失敗作との烙印を押され、フィルム式の レンズ交換式AF一眼レフから撤退というオリンパス・カメラ史の黒歴史を刻むことになる。

OM-AFレンズとは

そんな背景があって、 OM707/OM101ともに短命に終わった。その 専用 交換レンズの種類も少なく発売期間も短く出荷量も少なく、中古市場ではとても稀少な存在だ。

この専用交換レンズ群にはZUIKO(ズイコー)の称号は与えられていない。 「OLYMPUSレンズ」というのが正式だ。マウントはOMマウント(改良型)なのでOMレンズの部類だ。そこで本レンズ群をこのサイトでは「OM-AFレンズ」と呼ぶことにした。

※正式にはPFレンズも混ざっているが、まあそこは多めにみてね。

「OM-AFレンズ」 軍は次の10種しか発売されなかった。

  • 24mmF2.8AF
  • 28mmF2.8AF
  • 50mmF1.8AF
  • 50mmF2PF
  • 50mmF2.8AF
  • 28-85mmF3.5-4.5AF
  • 35-70mmF3.5-4.5AF
  • 35-70mmF3.5-4.5PF
  • 35-105mmF3.5-4.5AF
  • 70-210mmF3.5-4.5AF

35-70mmF3.5-4.5AFと35-70mmF3.5-4.5PFは、前述のとおりハネウェル特許問題の関係でAF機構を付けなかったのがPFとなっただけだ。なので中身が全く同じ。50mmF1.8AFと50mmF2PFも絞り値がわずか違うがほぼ同スペックだ。したがって、同等のものを除くと8種類程度になる。

せめて21mm、85mm、100mm、200mmぐらいで明るめの単焦点があれば現在でも使えたのになぁ。とても残念だ。

でも流石に映りは素晴らしいハズ! OLD ZUIKOにはない設計のレンズもあるらしいし、同スペックでも写りが改善されているのもあると聞く。

そう考えるとこの OM-AFレンズを何としてもデジタルで使いたい。

私は当初カメラと同時に入手しやすい50mmF2PFと35-70mmF3.5-4.5AFしかもっていなかったのだが、それ以外の稀少種(?)を 縁あって海外の知り合いが譲ってくれ、全種そろえるのに成功した。

そこでマウントアダブターを探す。だが探せど探せど存在しない。レンズそのものが少ないのだ。利用者も少なければマウントメーカも製品にできないだろう。

そこで OM-AFレンズをソニーα.Eマウントへのマウントアタプターをついに自作したのだ!

難しかったのは、この OM-AFレンズ は、ピントも絞りも脱着まで全ての機能がカメラ側に依存してることだ。すなわちレンズの全ての機能がマウントアダプター側でできるようにしないといけない。

さてどうやって作ったのか。この続きは次のブログのお愉しみ・・・。つづく

画角比較(8mm~1000mmまでの焦点距離比較)

かつてレンズのカタログなどには、画角を比較する写真が掲載されていて、焦点距離ごとにどんな絵になるか比較することができた。OM-SYSTEMでは、OMのカメラを買うと付録で「ズイコー交換レンズ読本」というハンドブックが用意されていて、ここにも画角比較の写真が用意されていた。30年余り前この画角比較をみては、ああこんな贅沢な撮影やってみたいなぁと憧れたものだ。

ということで、今回、自前のOLD ZUIKOで画角比較集を作ってみた。ただし、荷物を軽くするため軽いレンズでの構成だ。

250mmF2や350mmF2という驚愕の白レンズという超重量級レンズは今回は欠席。ZUIKO 600mm F6.5はSIGMAのミラーレンズ600mmF8で代用だ。

それでは、世界遺産の宮島、厳島神社から、2セット続けて。

厳島神社の鳥居は建て替え工事に入るそうで、今年2019年6月中旬ごろから足場が組まれる予定になっている。現在の鳥居の姿はまもなく見納めになるそうで、慌てて撮影スケジュールを組んだ。機材が重くてとても苦労したが、満足した仕上がりに。また夢が一つ叶った気分だ。

続いて、今度も世界遺産、広島平和公園から。

600mmと1000mmがOLD ZUIKOでないのは残念だが、体力の問題もあり、そもそもZUIKO1000mmはもっていないのでご了解いただきたい。250mm/350mmも重すぎて運べなかった。。

あとで思ったのだが250mmはミノルタのミラーレンズ、350mmもタムロンのミラーレンズで代用できた。またいずれ同様の活動をするときにはチャレンジしてみたいところ。

それにしても21本のレンズ群を3つのバックに詰めて三脚と一緒に運んだ。

こんなことができるのが軽量コンパクトなOLD ZUIKOだからこそだ。他社のオールドレンズではまず無理だろう。

「高倍率ズームなら数本で簡単にできる」という意見も出てきそうだが、単焦点で並べて撮ることに意味があるんだよなぁ。わかるかなぁこの魅力。。。

同感いただける方は是非コメント頂けるとありがたい!

ZUIKO AUTO-T 180mm F2.8で、鯉と睡蓮の撮影


今回は、α7RIIIにZUIKO 180mm/f2.8をくっつけて鯉と睡蓮を撮影にいったのでそのレポートだ。

OMズイコーの180にはf2.8とあわせ驚愕の白レンズ三兄弟のZUIKO 180mm/f2も用意されている。驚愕の白レンズ三兄弟のなかでは180mm/f2の場合は唯一持ちまわせれる重さ。(250/350は重すぎて三脚なしには使えない)こっちが高級なレンズだけに好んで使うことが多い。

だが一般的には180mm/f2.8だろう。f2.8でも十分な明るさと性能で使い勝手のいい手ごろな180mmの望遠だ。従って今回は、あえてこれを持ち出して作品作りにチャレンジだ。

今回のロケは、広島県廿日市市の極楽寺山の山頂付近にある蛇の池(じゃのいけ)と呼ばれる池だ。6月から7月にかけて約500本の睡蓮が見事に咲き誇り「睡蓮まつり」と称して近くの極楽寺の周辺の写生や写真、俳句をコンテストとして募集している。せっかくなので行ってみた。応募してみようかな。

蛇の池は山の頂上付近にある結構おおきな池だ。人工のものらしいが自然が見事。周囲おおよそ500mぐらいの遊歩道が整備され、ぐるっと一周しながら睡蓮を楽しむ事ができ、池には鯉、鮒、亀などの生き物がたくさんいる。7月ともなると山頂だが気温は暑かった。

周辺にはバーベキューやキャンプの施設があり、天気のいい日はファミリーが多い。睡蓮撮影をゆっくり楽しむなら早朝に行くのがよさそうだ。涼しいし。

7月中旬は睡蓮のみごろはちょっと過ぎていたかな。6月末ごろが一番見ごろのようだ。

さて、本題のZUIKO 180mm/f2.8だが、やはり持ちまわしがよくていい感じだ。

それにちょうど池の撮影にはこれぐらいの画角がちょうどよかった。

ただ池の鯉の泳ぎを狙た撮影では直進方向での泳ぎはピントがなかなか合わず苦労した。ジャスピンならある程度くっきりするのだが、もともと解像度が甘いレンズなので、絞ってもジャスピンでないと甘い印象だ。できるだけ感度を上げて絞りつつジャスピンをねらうように心がけけた。

明暗のきつい場合の撮影では開放時はにじみが目立った。F2.8だがf4ぐらいまでは絞ったほうがよさそうだ。

だが取り回しはとてもいい。色乗りもいい。とても楽しい撮影ができた。作例のとおりだ。この中のどれかをコンテストに応募しようかな~♪

OM-2N + H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8でお散歩。

今回はひさびさに銀塩カメラでお散歩だ。

今回のお供は、OM-2N + H.ZUIKO AUTO-W 24mm F2.8 だ。この24mmは初期の銀縁タイプでモノコート。いい味を出してくれるに違いない。

さて本体のOM-2Nの方はというと、新宿のマッ〇スカメラで格安で購入したブツだ。

傷の微小な新品並みに綺麗な本体だったのだが「露出計が壊れているので飾りにしかなりません」とのことで格安だった。だが、直感的に調整で治るだろうと予測して即購入したのだ。

予想通り、露出感度のずれが原因で、ASA100(現在はISOと呼ぶ)のフィルムの場合400にセットすることでほぼ適正露出っぽくなった。今回の散歩はAE露出がちゃんと写せているかの実験である。なので全てAEオートで撮影した。

ところで、いずれまとめて記事にしたいと思っているのだが、OM-2は世界初のTTLダイレクト測光によるAEオート機だ。これは撮影時フィルムに写り込んだ光の量をフィルムからの反射光を利用してダイレクトに測定して速度調整して正確な露出にあわせるというもの。以降OMシリーズのAE機はこのTTLダイレクト測光が全て採用されており当時のオリンパスカメラの最大の特徴となっている

ところが現在ではこのTTLダイレクト測光が逆に仇となって「故障」と判断されることが多いのだ。

それはというと・・・OMのTTLダイレクト測光はフィルム面の反射する光の量をセンサーでとらえて測光している。つまり、フィルムを装填していないと正しい速度にはならない。フィルムからの反射光と空の場合の反射光では光の量がまるで違うのだ。

そのため、オートで露出計が示しているシャッター速度と、実際に(フィルム無しで)シャッターを押したときのシャッター速度が違うという現象が起こる。

私らOM現役時代の人間には「そんなことあたりまえじゃん」となるのだが、最近のデジタル世代には理解できていないことも多いのだろう。

で、「壊れている」「露出計がおかしい」「シャッターが不安定」というレッテルが貼られてしまうのだ。

今回購入したOM-2Nもマッ〇スカメラさんも同様の判断だったのだろう。しかも同時に露出調整が必要になっているので、「まちがいなく故障」と判断されたに違いない。

まあでも、そのおかげで安くて手にいれられたのだけどね・・・。

 

で、話は元に戻るが、今回のお散歩は柴又だ。

フィルムはキタ〇ラで買った富士フイルム業務用ISO100/24枚撮りこの日、柴又駅界隈は観光客でにぎわっていた。プリントからスキャンしたので、コントラストがキツイのだが、ご勘弁を。いずれフィルムスキャナーを手にいれて差し替えたい。

ここでの寅さんはある意味地元のヒーローだな。曇りの日の撮影となったのと逆光でモノコートの独特なにじみがでてしまった。色乗りが悪いのはフィルムのせいだろう。

こういうピントを活かした撮影が大好き。24mmF2.8だが開放で結構ボケてくれた。

沿道のお土産屋でみつけた大量のダルマ。色乗りがレトロ。レンズの影響なのかフィルムの影響なのかなぁ。

濡れた石像には銀塩カメラが似合う。

レトロなカメラにお似合いのレトロなお店。

参道はにぎわっています。

折角なので帰りはスカイツリーも。

レトロな銀塩カメラでの楽しみは、すぐに確認できないこと。あとで、現像した写真をみて、その時によみがえることだな。ああたのしかったー。

ボケないレンズをボケさせる!ティルトマウントアダプターのススメ

OM-ZUIKOシリーズではシフト機能のレンズは2本でているが、ティルト機能のレンズは発売されることはなかった。どちらかといえばティルトの方が面白いのにもかかわらずだ。

ティルト (tilt) とは、英語で「傾ける」という意味だ。 チルトともいう。

レンズのティルト機能とは、レンズを斜めに傾けピントの合う範囲を調整することだ。極端なボケ味を楽しむことができるようになる。

そこで、今回α7ii用のマウントアダブタ―でティルト機能のものがあったのでご紹介しよう。

シフトとの違い

シフト機能とはちょっと違うので注意しておきたい。シフト機能とはレンズの光軸と撮像面を意図的にずらして逆の歪みを発生させ、結果として像の歪みを補正することとなる。高いビルなどを、地上の近い距離から撮影した場合、上に行くに従い小さくなって写るが、シフトにより遠近感を補正することができる。 「あおり撮影」ともいう。

シフトがレンズの中心軸を「ずらす」のに対して、ティルトは「傾ける」もしくはレンズを「折る」イメージだ。ティルトすることで中心以外が極端にピントがあわなくなる。これを利用して風景をおもちゃのようにするミニチュア撮影をしたり、幻想的なポートレート撮影にも応用できるのだ。

Pixco製ティルトマウントアダプター

KIPON のTILT&SHIFTはしっかりした作りだ。

Pixco製はティルトに特化し安価なアダブタだ。

持っていたのはPixco製の安物だ。KIPONのTILT&SHIFT機能付きの立派なマウントアダブタももっていたのだが、Pixco製がシンプルなのでこれが使いやすいかと思って今回はこれで試してみた。

数字が1~8まであるが、このヘリコイドで傾き(tilt)量を調整する。1が傾きが大きく、8はなしだ。

傾く向きは回せば30°毎に簡単に移動できる。両手でレンズとボディを持って捻れば簡単だ。カチカチと回っていく。3回目のクリックで90°の移動。上下のティルトが左右のティルトに代わるのだ。とっても簡単でわかりやすい。

ところが、いかせん問題なのが、このティルト向きの回転機能だ。回転のロックがないのだ。レンズを交換しようと回すと一緒にティルト向きが回転してしまう。実にレンズ交換のしにくいマウントアダブタ―だ。。その点KIPONの方はロックがついていてレンズ交換は安心だった。使い心地は難しいが、、、

作例

気になるのが作例だ。

今回あえて、ボケないレンズとして、ZUIKO 35-105mm F3.5-5.6とZUIKO 24mm F2.8をつかってみた。「ボケないレンズをボケさせること」が目的だったが、「ボケるレンズをよりボケさせること」のほうがよりおもしろかったかもしれない。


渋谷の街をティルトした。おもちゃのように見えるだろうか? もっと明るいレンズのほうが効果がたかかったかもしれない。


銀座線をヒカリエから俯瞰した。Nゲージのようになった。


渋谷の街全体を俯瞰したほうがミニチュアらしくみえるかもしれない。


24mm2.8でティルトをためした。上下をぼかしている


ヒカリエの入り口を幻想的に。


左右のティルトでおもしろく。


こういうのもおもしろいかな。


左右のティルト。こういう使い方もできるわけだ。


上下のティルト


左右のティルト。上下と左右をつかいわけるのがおもしろい。いろいろためしてみよう。

あとで気づいたのだが、フードを付けてティルトしすぎると、フードでケラレてしまうので注意しよう。ティルト撮影の時のフード着用は十分に注意が必要だ。上記作例はケラレてしまっている。

ポートレート撮影でためしてみるのが面白いと思う。また1.2ぐらいの大口径でもためしてみたいものだ。

OM用 Metabones社 Speed Booster ULTRAをゲット!・・・が、注意!

Speed Boosterといえば、「補正レンズ付きマウントアダブター」でAPS-C機に付けると35mm判レンズでフルサイズ撮影に近い撮影ができて、さらにレンズが1段分明るくなるという素晴らしい特徴があるマウントアダプターだ。今回OM用のものを手に入れたので今回はそのレポートをしよう。

スピードブースターとは

通常、フルサイズセンサー用レンズをAPS-Cセンサーのような小センサーのカメラにマウントすると画角が変わちゃう。例えば50mmの標準レンズが換算75mmと中望遠だ。(ソニーのAPS-Cセンサーで1.5倍になる)ところがSpeed Boosterを使えば、あ~ら不思議、50mmレンズをほぼ50mmで使えちゃう。(結果1.07倍のクロップ)

この原理はSpeed Booster内の補正レンズが焦点距離を0.71倍に広げる特性を持っているのだ。50mmレンズを例にとると、Speed Boosterに装着した状態で50mm×0.71倍=35.5mmとなる。さらにNEXなどのAPS-Cに付けると35.5mm×1.5倍=53.25mmとなり、50mmレンズをAPS-Cのセンサーでほぼフルサイズでの画角として使えるわけだ。

さらにレンズが1段分明るくなる。本来フルサイズのイメージサークルをカバーする光を、より狭いAPS-Cサイズのイメージサークルに集約する。光量は変化しないため、ひとまわり小さいエリアによりたくさんの光が集まり、結果として1段分明るくなる。50mm F1.4のレンズをNEXに付けると53.25mm F1.0だ。(ボケ量は変化しない)

まさに魔法のようなマウントアダブターだ!

幾つかのメーカーから出ているが、結構な値段するのが欠点ではあるがメタボーン社のものが比較的評判がいいらしい。

Speed Booster ULTRA

2014年9月、メタボーン社からそのバージョンアップされたものが発売された。「MetabonesSpeed Booster ULTRA」だ。”ULTRA”が付いてるのが後継機、付いてないのは従来機なので注意しておきたい。

初代Speed Boosterは上記の通り魔法のアダプターとして注目を集めていた。だが中央は非常にシャープにもかかわらず周辺部は若干画質が低下するようで、こうした補助レンズ付きのマウントアタブターの欠点といわれていた。今回の新型のULTRAでは、4群5枚の光学系を採用し、しっかりしたマルチコートが施され、従来型のSpeed Boosterと比べ周辺部の描写がよりシャープになり、コントラストも改善されている。光学系を改善した正常進化モデルといえるだろう。

そして、、、
なんとオリジナルよりシャープネスがアップするらしい。

スピードブースターの補正レンズは当然ながら現行レンズであり、しっかりとコーティングも施されている。こうしたレンズを光が通過することで、画像がより引き締まるようになるのだとか。

これについては今後検証していきたいところだが、ともかく、Speed Boosterはじめるなら「Metabones Speed Booster ULTRA」でということだな。

 

小さく使うなら有利

ASP-Cユーザがオールドレンズを楽しみたいならとても魅力的なアイテムであるはずなのだが、ネットでの記述はとても少ない。

ASP-Cカメラにこだわって新たに7万~8万もする高級マウントアタプターへの投資をするより、Sony α7シリーズのようなフルサイズミラーレズに買い直したほうが画質もキレイだしもっと面白いことできるしという市場判断だろうか。

だが、考えてみてほしい。α7シリーズもコンパクトなボディではあるがNEX5やNEX7シリーズはもっと小さくコンパクトだぞ。しかも、Speed Boosterを使うとフレンジバック(レンズのマウント面からセンサー面までの距離)が短くなるのだ!

従って、小さくかわいいOLD ZUIKOたちをよりかわいらしく使える!まさにOLD ZUIKOのためにあるようなマウントアダブターではないか~!!

これまで私はSony α7 IIにマウントをつけてOLD ZUIKOを楽しんできたが、せっかくコンパクトなZUIKOがマウントアタプターと本体と奥行きが長めで大げさな容姿になるのがとても気になっていた。銀塩OMカメラ本体に着ける感覚とはちと違うのだ。だが、NEX5n + Speed Booster ULTRA + OLD ZUIKOの組み合わせはとてもいい。かつての銀塩OMカメラの利用感覚に似た無駄のないコンパクトスタイルだ!

キャノンEFレンズ用のSpeed Boosterを使う人はある程度いるようだ。(ネットでの記事の量でそのように判断した)だが、デッカイレンズを小さいASP-Cボディで使うのってどうだろう?コンパクトで描画性能のイイOM ZUIKOをよりコンパクトに使えるからこそSpeed Boosterの価値があるのではないか!

OMマウント用ゲット

ところでこのSpeed Booster「OMマウント⇒ソニーEマウント」のマウント種は非常に生産量が少ない。

それだけOMマウントのニーズは少なかったか。なかなか国内のお店でもネットでも見かけなかった。気づいた時にはもう生産を中止したのだとか。。でもまあそうなると希少価値が高いということで欲しくなる。そして探しまわって、やっとebayで手に入れた。

希少価格だからだろうか 円高にもかかわららず77,015円もした。その金額から「Buy It Now」ボタンを押すのはとても躊躇したのだが、自前のNEX-5nでOLD ZUIKOの活用をフルサイズでどうしても使ってみたかったので、やっとその夢が叶った感じだ。

さあ、コンパクトなOMZUIKOをよりコンパクトなNEX-5nでフルサイズで楽しもうではないか~と、レンズをつけてみようとした・・ところが、、、あれれ??

誤算

なんと!使えない・・・。レンズがマウントにくっつかない。途中で浮いた感じでロックにたどり着かない。なぜだ!?どうなってるんだ??

いわゆる内部干渉だ。

 

なんとレンズの後玉周辺についているレンズガードという突起物がSpeed Booster内の補正レンズにあたってしまい、くつけることができないのだ。

補正レンズの組み込み位置が浅いため、レンズガードが干渉してしまう。後玉近辺に突起物がある場合は慎重に作業しよう。なにしろ干渉時はスピードブースターのレンズにダイレクトに接触してしまうので、傷をつけてしまう。無理やりはめようとしては絶対にだめだ。

非常にリスキーだ。

調べてみたらOLD ZUIKO 55mm標準レンズ以下の単焦点レンズはほぼすべてレンズガードがある。このレンズガードはレンズキャップをなしにレンズを下にして置いた場合にレンズを浮かせ傷がつくのを防ぐためにあるのだが、メーカ純正のZUIKOレンズがこの形状をしていることは既知の事実であるにも関わらず、干渉が起こるとはどういうことだ!?完全な設計ミスではないか!

一応このレンズガードがない85mm以上の望遠やズームレンズはつけられるようだ。(他の突起物には十分に注意してほしい)ZUIKO以外のサードパーティOMマウントレンズも付けられるものが多かった。ただし、ズームやフォーカシングをしっかり回して確認した方がいい。ヘリコイドを回すと後玉レンズが飛び出たりする場合もあるのだ!

このことはネットやメーカのページでもあまり情報がないので本当に注意してもらいたい。ZUIKOは55mm以下の単焦点はほぼ付けられないと考えた方がいい。脱着時は慎重にチェックした方がいい。

望遠ならより遠くに。広角ならより広く使いたい。ASP-Cセンサーでフルサイズとして使えるというのは、広角レンズを使うからこそ意味がある。なのに純正の広角レンズ~標準レンズは全て使えないなんて。。。私はほーんとにがっかりした。

加工処理

そこで私は奇策に出た。もうニッパをつかってこのレンズガードをとっちゃえ!ってことだ。で、何とか取り付けることができたのだ。

大切なレンズなのでこういうことはしたくないのだが、50mmF1.8は沢山持っているので一個ぐらいはいいだろう。と思って大胆に加工してみた。ニッパでザクザクっと削ったので切り口はとても汚い。金属のテカリが邪魔にならないようペンキで黒く塗ったらさらに汚くなった・・・。

なんとかこれで撮影できそうだ。これからこの犠牲になった50mmF1.8に見合うだけのいい撮影をしていかなければ!

ASP-Cの小さなボディにZUIKOのコンパクトなレンズは最高に相性がいい!

ところで私と同じことをしている人の動画を見つけたのでご紹介しよう。参考にどうぞ。

まとめ

ということでSpeed Boosterを使うメリットとデメリットを整理してみたので参考にしていただきたい。

<長所>

  • APS-C機でフルサイズ撮影と近い画角の撮影ができる
  • 明るさが1段階明るくなる。
  • フルサイズでのボケ具合とほぼ同程度(通常センサーが小さいAPS-C機はボケが少なくなる)
  • なんとシャープネスがアップする(らしい)⇒確かにそんな気がする。
  • 通常のマウントアダプターより全長が短くコンパクトになる(フレンジバックが短い)
  • 上記のこともあり、コンパクトなAPS-C機利用により、ZUIKOがよりコンパクトに使える!

 

<短所>

  • 高価なマウントアダブタ―だ。生産されておらず希少なうえに10万円近くするので慎重に購入しよう。
  • 後玉に突起物があるレンズや後玉が飛び出たレンズは、Speed Booster内の補正レンズと干渉して取り付けできない。そればかりか補正レンズを傷つけてしまう。取り付け時には細心の注意が必要だ!
    ZUIKO 55mm標準レンズ以下の単焦点レンズはほぼすべてレンズガードが干渉して着けられない!加工が必要!
  • レンズが多くなる分、ごみ混入・クモリには一層の注意が必要
  • 理論的にはレンズが多くなるため描写性能は落ちる(かも)。今後の検証で確かめたいところ。だが「描写は悪くならない」という書き込みがとても多い。⇒実際につかってみて、性能が落ちているとは感じられない。所詮オールドレンズ+最先端の補正レンズだもの。目に最新のコンタクトレンズをつけて、裸眼でみるより見えにくくなったってことはないのと同じようなものか?
  • レンズによっては開放でわずかに無限遠に達していない場合がある。フランジバックはほぼジャスト調整になっているようだ。事前に山でも向けて確認しておいた方がよさそうだ。

 

とても気に入っているのでもっともっと活用しよう~!

 

OM-D E-M1 Mark II モニター当選!試用レポートその2


前回の記事に引き続き、OM-D E-M1 Mark II 試用レポートを今回も行うことにした。

いやー、カッコイイ~

一ヶ月も共にしてくると、やはり情がでてくるものだ。
お借りしたはずの「OM-D E-M1 Mark II 」がいまでは「おれのマークツー」になっちゃった。
こうして買わされることになるんだろうな。まあいいカメラなのでほしくはなるよね。

さて、今回は、これまで撮影してきた作例を通じてレビューをどうぞ。

まずはこの作品。

最高18コマ/秒のAF/AE追従連写を試してみた。
鳥が羽ばたく瞬間。。。OM-D E-M1 Mark II のプロモーションビデオで見た鷹やフクロウの飛翔シーンを撮りたかったのだが、AF追従連写はそもそも練習が必要のようだ。どうも結果はカメラのせいではなさそうだ。

家族で大阪のUSJに行ってきた。真夏のイベントで、ミニオンのハチャメチャパーティとかで、水鉄砲をつかって撃ち合いになった。そこは防水の「OM-D E-M1 Mark II 」だ。水をびしゃびしゃにかぶりながらの撮影になった。普通だと躊躇してカメラをバックに収めちゃうはずだ。安心感があるからこそ積極的にとることができたのだ。

続いては家族で海に行ってきた。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO」は望遠でも広角でも、抜群の解像度とキレキレのコントラストを備えている。子ども撮影のようにとっさな動きに対応するにはもってこいだ。

水族館にも向かったが、早い動きがあり薄暗い水族館は昔から写真撮影は難題だ。こういう場所でのファインダーはEVFが便利。光学ファインダーの一眼レフだと何を移そうとしているのかわからないこともあるが、EVFではそんなことがないのがいい。

そういえばフラシュは使うことがなくなった。なにせ6.5段の手ぶれ補正効果だ、フラッシュなしが動物にも他のお客様にも安心だ。

8月6日は広島では原爆慰霊祭のある日だ。その日の夕方には平和を願っての灯篭流しが行われる。こうした夜間撮影を試してみた。思いのほか、とっさな対応が求められたが、期待以上に動作してくれた。ミラーレスなのに。。3枚目の少女の後ろ姿は、とっさの瞬間を撮ったものだ。最大の特徴といっていい6.5段の手ぶれ補正効果とカメラのレスポンスの速さによって作ることのできた作品といっていい。

尾道をぶらぶら散歩しながら撮影をした。心トキメク瞬間がシャッタ―チャンスだ。お散歩カメラに使うにはもったいない気もするが、とても楽しいひと時を感じることができた。その場で作品作りが楽しめるのだ。アートフィルターは十分な量の種類があるのだが、その場の思い付きでアートフィルターを変化させながら作品ができていく。「もっと時間をかけて撮影を楽しみたい」と思わせるカメラの魅力がある。

実家で花火をして遊んだ。それぞれの感情を写しとることができた。6.5段の手ぶれ補正効果は絶大である。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」はF4という暗さだが、そのようには感じられない。手ぶれ防止機能がなければブレまくっていただろう。

 

OM-D E-M1 Mark II モニター当選!試用レポートその1

このたび、OM-D E-M1 Mark II にモニター当選!いえーい。
(2017年7月15日~8月14日までの1か月限定)

このサイトはOMはOMでもかつてのオールドカメラであるOMシリーズのカメラとオールドZUIKOを紹介するサイトなので、最新のデジタル機である「OM-D E-M1 Mark II」をレビューするとは想定してなかったのだが、せっかくのモニター当選なのでレポートすることにした。

モニターとはいえ、タダでもらえるわけではない。本キャンペーンの場合は丁重にご返却しなければならないルールだ。しかも「作品提出」と「レポートの作成」、そして「SNSかブログで紹介」しなければならないという宿題付きだ。

そのためここで紹介することにしたわけなのだが、宿題が多すぎて、モニターに当選したのは良かったのか悪かったのか微妙なところだ。ただ、せっかくの今上OLYMPUS様からのありがたい機会を頂いたわけなのでいろいろ試してみることにした。

やはりこのフォルムはカッコイイ。

あのOM-3Tiそっくりだ。
1994年11月、OM3Tiと同時に発売されたのがZUIKO 35-80mmF2.8というオールドZUIKO最後のプレミアム高級ズームだったが、その組み合わせにそっくりだ。

ちなみにこの写真は私の自宅スタジオで簡易撮影したものだ。せっかくなのでお返しする前に記念に撮らせていただいたわけ。
ところが、後で気づいたのだが、フードが同封されていた。今上オリンパスではフードは別売りと聞いていたので、箱の中身をを見落としていたようだ。
みなさーん。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PROにはフードが付属されてますよー。気を付けましょう。
フードを付けて撮影したらOM3Tiにもっとそっくりだっただろうかなと思う。

さて、肝心の操作について、オールドOMマニア的に感じたことから書いていく。

①軍幹部の操作

まずは軍艦部(上部操作部のこと)だが、メインスイッチは古くからの伝統的な位置にある。1972年7月発売のOMシリーズ元祖であるOM-1の改名前のM-1からこの位置にメインスイッチがある。伝統を重んじるオリンパスらしい意気な計らいだ。私のようなオールド時代からのファンに対する配慮だろうか。

またそのメインスイッチあるスイッチ群の形状。これはまさに「フィルム巻き戻しレバー」そのものじゃないか!といっても若い人にはわからんだろうなぁ。

この「フィルム巻き戻しレバー」チックなデザインのボタンを使ってAFモード /測光モード/連写モード/セルフタイマー/HDRモードが切り替えられるようになっている。これは便利だ。というか操作性は非常にいい。ささと切り替えられられる。メニューからもごもご切り替えに迷うなどストレスなく対応できた。

ところで右手の人差し指で操作するフロントダイヤルと親指で操作するリアダイヤルという二つのダイヤルについて。これには意見がある。

フロントダイヤルで露出補正。リアダイヤルは絞り優先オートでは絞り調整、シャッタースピード優先オートではシャッター速度を調整するわけである。

最近のほとんどのデジタルカメラはこれの操作であたりまえのことであろう。でも私にはこの親指でクリクリするのはすきじゃない。まどろこしいのだ。F32からF2までさっと移動させたいのに、親指でクリクリクリクリやり続けなければならない。そのうちシャッターチャンスを逃すかもしれない。

オリンパスはかつてカメラの大きさを小さくするため、常識では軍艦部に置かれたシャッターダイヤルを、レンズマウントに並べたリング方式にした。操作性としてもコンパクトさを実現したことも、当時としては画期的な発想だ。

レンズのピントと絞りとならんでシャッタ速度を左手で調整するのだ。オールドOMで親しんだ世代はみな左手で絞り・シャ速のリングを回す。これは体に染みついている。これこそオリンパスの伝統でありOM文化なのだ。

OMの伝統に従っているようで電源レバーなど見た目のデザインだけではうなづけない。どうして操作性としてのOM文化を継承しようとしなかったか。伝統とは形だけでなく心の問題なのだ。
右手の親指クリクリよりもマウント周りににリングをつけてササーとレンズを支える左手で操作したほうがレスポンスは絶対にいいはずだ。

こうしたオリンパスが持つ操作性におけるオリジナリティを大切にした商品をこれからも出してほしいものだ。次回作に期待しよう。

②グリップ

さて本体ははやり小さい。この大きさでこの性能でフラッグシップ機だ。オリンパスらしい。

その昔、カメラは見た目大きくてズッシリしてガジャガジャうるさいほうが良いとされた。昔はカメラはとても高級だった。高いお金をはらったからにはそれらしい見た目とその大きな所有感を味わえれうほうが良かったのだ。

しかし現実はそれとはちがう。小さく軽くて静かな方がいい。まちがった世の常識を現実的で利便性につながる常識にかえた。それがオリンパスだ。OM-1開発者の米谷美久氏はこれを「重い・大きい・うるさい=カメラ三大悪」と呼んで解決するための結論がOM誕生となった。

しかし米谷氏は、なにからなにまで小さくしようとしたわけではない。ダイヤルやレバー、マウント径や暗室部の大きさなど、操作性能に必要な部分は逆に大きくした。形状は小さく、操作は大きくがOM設計のコンセプトだ。OMの後発で単に小さくしたPENTAX MX とはわけが違う(OM-1と比較し形状は1mmづつ小さくできている。だが故障がおおくメンテナンスもしにくいという話だった)

「小さく大きく」。OM-D E-M1 MarkIIのグリップを握った瞬間、まさにそのオールドOMの基本思想を思い出した。本体は小さいがグリップホールド感はむしろ大きくゆったり感じる。
小さく大きな所有感を味わえるカメラなのだ。

③メニュー操作

実は今回の試用でOM-Dを初めて触った。

私は基本オールドOMマニアで旧ZUIKOが大好きなので、基本フルサイズでなければ古いレンズの神髄は得られないと考えている。
35mmを捨て、4/3やmicro4/3というセンサーサイズで新しい市場を開拓した今上オリンパスのそのチャレンジ精神には敬意を払いたいと思う。だが私の大好きな旧ZUIKOを35mm換算で倍の焦点距離として使うことになるのにはどうしても抵抗があったのだ。(オールドZUIKOは捨てて今のM.ZUIKOに買い替えればいいんだけどね。捨てれんのよ)

と、言い訳が長くなったがそんなわけで本体はSonyのα7IIを使ってる。デジタルメニューの操作性はα7に慣れていて、OM-Dのメニューは初めて触る。なので心配だったのだ。 が、、

全く心配なかった。。。すっごくわかりやすい。ソニーよりいいぞ!メニューは。

④EVFファインダー

ファインダーについては「光学ファインダーを超える電子ビューファインダー(EVF)を実現」という触れ込みもあり、かなり期待していた。
これまでのEVFと比較すればかなりよくなっているらしい。

だが、α7IIを使っている自分としては色の再現性が少々がっかりだった。風景の見たまんまの色ではない。若干の色の違いが気になるのだ。わずか緑かかったくすみかかった感じだ。慣れれば問題はなくなりそうだが、感じた唯一の欠点だ。他はパーフェクトといっていい。

 

最後に、渋谷界隈を散歩して撮影したので、作例として紹介しよう。

ZUIKOの名称の由来

オリンパスのレンズ名のZUIKOは、漢字では「瑞光」と書く。瑞光とは、吉兆を知らせるおめでたい光のことなのだそうだ。

ZUIKOの名称の由来はもうひとつある。

1936年に発表したオリンパス第一号カメラの「セミオリンパス I」で使用したレンズが、「瑞穂光学研究所」で開発された。この瑞穂光学研究所の瑞と光の文字をとって「瑞光」=ZUIKOとなったのだ。

よく「オリンパスの前身の瑞穂光学研究所の文字をとった」というネットの記事を見かけるがこれは誤りだ。

もともとオリンパスは「株式会社 高千穂製作所」といった。レンズ開発の子会社に「八洲光学工業」というのがあった。1935年の創業だ。秋から 写真レンズの試作している。

ここからは想像だが、自力でレンズ開発をめざすもうまくできなかったのだろう。なので外部企業である「瑞穂光学研究所」の力を借り、翌年1936年になんとか念願の第1号カメラが誕生したのだ。当時のオリンパスでは自力でカメラレンズは開発できなかったんだ。

その証拠にネットでオリンパスの歴史のどこをみても「瑞穂光学研究所」がでてこない。

もし子会社「八洲光学工業」が開発したなら、「八光」HAKKOブランドになってただろうよ。(笑)

「瑞穂光学研究所」という会社の協力があったおかげでZUIKOのブランド名が生まれたんだ。

その後の「瑞穂光学研究所」の歴史はわからない。もしかしたらオリンパスに吸収合併されたんじゃないかな。想像だけど。

 

さて、「瑞光」というと非常に日本的な名称だが、そもそもオリンパスの社名の由来も、日本神話に由来するものだ。

オリンパスはもともと「高千穂光学」という社名だと述べた。

日本神話の神々が集う場所である高千穂を、ギリシャ神話の神々が集う場所であるオリンポス山になぞらえて、OLYMPUSというブランド名を名乗ったのだ。神話繋がりなのだ。なかなかカッコイイ。

自然を切り取る性能にすぐれたOM ZUIKOレンズと、日本神話に由来するオリンパスという社名。日本神話が日本の自然と一体となったものであることを考えると、OM ZUIKOレンズがみずみずしい描写を持つのはけっして偶然ではなかったと思えるのだ。